You…
というのが、第一印象だった。


「井上さんは、あそこの空いている席に」

「…はいっ」


井上さんは、窓際の一番後ろの机に座った。

どちらかと言うと、前よりのあたしや晃の席からは少し遠い。


キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン…


「それじゃあこれで、朝のホームルームは終了。1限の社会、視聴覚室でビデオだろ?遅れないように移動しろよー」


先生にそう言われてハッとする。
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