You…
…すっかり忘れてた!


「晃、行こっ」

あたしは晃の席に向かった。


「そうだな」


そう言って立ち上がる晃の後ろに、どうしていいかわからず、戸惑っている井上さんの姿が見えた。


「ねぇ、井上さんも誘ってもいい?」

「ああ。1人じゃわからないだろうし」

「じゃああたし、声かけてくるねっ」


井上さんに駆け寄ろうとしたとき、晃があたしの肩に手を置いた。
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