You…
「奈々とLINEしたいって人がいるんだけど…」


家までの帰り道で、晃がボソッと言ってきた。


「だれー?知らない人?」

「ううん。瀬川先輩」

「…え!?瀬川先輩っ?」


あたしはびっくりして、晃の自転車の後ろから落ちそうになった。


自分でも、こんなオーバーに落ちかけるとは思っていなかった。

なぜなら…。


「どうする?嫌なら俺からうまく言って、断っておこうか?」
< 73 / 437 >

この作品をシェア

pagetop