強引同期が甘く豹変しました
あー、ムカつく。
昨日から溜まっていた鬱憤が爆発寸前だ。
「だいたい…あんただってここで同棲みたいなことしてたんでしょ?」
「はあ?」
「っていうか!女が出入りするような家に、簡単に他の女を泊めたりする?頭おかしいんじゃない?それから!人にごはん作るの頼んでおいて呑気に朝帰りしてくるとか、本当…無神経すぎ!」
「だから!それ説明しようとしたらおまえが」
「説明なんて聞きたくない。聞く必要もないし、聞いてもなんにもならない」
「本当、あー言えばこー言うだな」
「そっちだって」
わざとらしく目をそらすと、私はリビングを出て居候させてもらっている部屋に戻った。
そして急いで仕事に行く支度を整えると、何も言わずに静かに矢沢の家を出た。