強引同期が甘く豹変しました
「日曜、挨拶がんばるから」
「…うん」
「結婚、しような?」
「…うん」
「うんしか言わんのかーい」
甘い雰囲気なのに、照れ隠しでふざけちゃうとことか。
矢沢って、意外と可愛いところがあったりする。
「ねぇ、矢沢」
「ん?」
「…可愛い」
「……知ってる。かっこいいし可愛いし、B.Cのナンバーワンらしいからなー」
こうやって調子に乗るところも、なんだか不思議と愛おしくなってくる。
「でも、そんなナンバーワンの男は、可愛い過ぎる私のことが好きで好きでたまらないんだよねー?」
だから、私も調子に乗ってみた。
そしたら矢沢はちょっと照れくさそうにはにかんで。
「……悪いかよ」
私にもう一度、甘いキスを落とした。