ふたり
☆飛世side☆
「じゃーな真咲、明日には女っぽくなってるよーに」
「うっうるさい!ばいばい!」
夜でもわかる真っ赤な顔をしながら、自宅へ向かう真咲。
わたしはその背中を見送り、自宅へ入った。
「お帰りなさい飛世」
「ただいま帰りました、お母さん」
「夕食もう少し待っていてくれる?
さっき買い忘れたのがあって買って来たの。
終わるまでもう少しかかるわ」
「わかった、じゃあ部屋にいるね」
わたしは1階で手洗いうがいを済ませ、2階の自室へ向かった。
そして制服も脱がず、ベッドにダイブ。
「っしゃあああっ!!」
やった!
やったぜ俺!
「真咲が、俺の彼女になっちまった!
やっほーい!!」
シングルベッドの上でゴロゴロ寝転がる。
ベッドから落ちたのを気に、俺は拳を天井へ突き上げた。
「おっしゃああああっ!!」