佐々倉のカノジョ。-second-
異変
君のいない席
翌朝。
「あーぁ……」
鏡を見てやっぱり、と思った。
昨夜、ずっと泣いてたから瞼が大変なことに。
開けるのがつらい。
……振られたのよりは辛くないけど。
「……はぁ」
現実だったのかなぁ。
実は嘘で、学校行ったら普通に後ろの席にいて、笑ってくれるんじゃないかな?
……なんてね。
胸の痛みが言ってる、嘘じゃないって。
「仕度しなきゃ……」