佐々倉のカノジョ。-second-




「おっはよーう!どしたの璃乃。なんか……」


教室に入ると、真っ先に飛び付いてきたみのりんが私の異変に気づく。


「へへ……実は、振られちゃって」


「……へっ?」


そりゃ、驚くよね。


昨日までは普通だったもん。


私も、びっくり……。


「璃乃……」


「っ……ごめん、みのりん……」


あれだけ泣いたのに、まだ涙が出る。


「話、聞くから!屋上いこ!」


みのりんに連れられ、教室を出る。


みんなに泣いた見られちゃったかな?


でも、そんなの、気にしてる余裕、ない……。
< 12 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop