佐々倉のカノジョ。-second-
俯いていたら、むにぃっと頬っぺたをつままれた。
顔を上げると、真面目な顔のみのりん。
「璃乃、諦めようとか思ってない?」
「え、なんで…」
「そんな顔してたからさ。ダメ、絶対!兄貴の彼女は璃乃しかいない!」
力強く言い切るみのりんに、諦めたくないという気持ちが出てくる。
だけど…
「嵐くんは、私にもう会いたくないのかもよ…?」
「だって、好きって言われたんでしょ?もう、兄貴もよくわかんないことするよね、ホント。そうだ!家行っちゃおうよ!」
「はぇ!?」
いいい、家なんて、別れたのに行っていいもの!?
「だって向こうが出てこないなら、アタシらが行かなきゃ!」
「そ、そうだけど…」