聖夜の夜に…


「穂花と駿はお母さんと田舎に引っ越すことになったの。
お母さんの故郷よ。」

そう言って笑うお母さんにどれほどの怒りを覚えたか。

私だけならまだしも

最近やっと学校に慣れてきた駿。

よく考えれば駿はまだ小学一年生。

なのに、お父さんがいなくなる。

それはあまりにも残酷で酷すぎる話だった。

「それ勝手すぎじゃないですか?」

初めて親に反抗した瞬間だった。


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