聖夜の夜に…



3-Bのプレートのある扉をガラッと開けると同時に、


ギュッ

抱きしめられた。

…またか…。


私に抱きついている

柴崎涼太Sibasaki Ryouta

「穂花ちゃん、おはよう〜。」

緩い口調のこいつに告られてから半年。

そして同じくこいつを振ってから…

半年…。

「触んな。」

柴崎の鳩尾を殴ると

簡単に奴は倒れこんだ。

それを私は無視して自分の席へと足を進めた。


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