聖夜の夜に…



今更だってわかってるけど好き。

会いたい。

本当は、あの時から私はあいつに惹かれてたんだ。

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1年前…



「湯川穂花さんっている?!」

突然の私の名前を叫ぶ男。

「…なに。」

そいつを睨みながら聞けば

ぱぁぁっと顔を輝かせたあいつは私の腕を掴んでずんずん屋上へと足を進めた。


そして、

着くと同時に離された腕。

そして、

「俺ずっと前から穂花ちゃんが好きでした!
俺と付き合ってください!」

と笑顔で私に笑いかけたやつに、

「無理。てかあんただれ。」

そう冷たく返したんだ。


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