聖夜の夜に…


荷物を整理し終わると

私は用意されていた部屋にこもった。

ただただ、
無。

無気力という言葉がぴったしだ。

柴崎が私にとってこんなに大きい存在だとは思わなかった。

トントンとドアをノックされる音にも無視して、

お母さんの声を無視して

ただただ、外を眺めていた。


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