聖夜の夜に…
「…ちゃんっ!……ほの…ちゃん!」
耳元に優しくて甘い低い声が響いた。
…だ…れ…?
「ほのかちゃーーーーん!」
ハッ止めを覚まして飛び起きると
ニコニコ笑顔の柴崎。
ぼーっとする頭で状況を把握する。
んと、
HRが終わって間もないのか、
帰りの支度をする人たち。
…ん?
かえ、り?
「え?!嘘!?今何時?!」
急いで飛び起きて、腕のピンクの腕時計を確認すると、
3:55
とデジタルで表示されている。
やばい。
私は急いで鞄をガシッと掴むとそのまま走り出した。