『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
紗織:『最近、いつも独りなんです(笑)でも…ここなら、いつでも佐久間に会えるから…』

倉橋の視線の先には佐久間のポスターがあった。その瞬間、佐久間はハッとした。倉橋に淋しい思いをさせていた事に気付きもしないで 仕事に夢中になり、自分の事しか見えていなかったと…。

直希:『…ちゃんと話せよ、アイツと』
紗織:『 … 』
直希:『それとも…アイツやめて、俺と付き合う?(笑)』
紗織:『え?』
直希:『嘘だよ(笑)』
紗織:『矢嶋さんが言うと嘘に聞こえませんよ…』
直希:『強ち嘘じゃないからね(笑)』
紗織:『やめて下さい…(笑)』


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