『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
佐久間は腕時計を見て安堵の表情を浮かべた。

紗織:『…何で…?』
涼太:『…え?』
紗織:『何で来たの?』
涼太:『は…?「迎えに来い」って言ったのは紗織だろ…?』
紗織:『 … 』
涼太:『…紗織…?』

倉橋は涙を流しながら俯いていた。

紗織:『私…最低だね』
涼太:『どうしたんだよ…?』
紗織:『…私ね…いつもココで…涼太の事見てたんだ』

倉橋はそう言うと公園通りに大きく掲げられた 涼太の写る映画のポスターを見上げた。

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