『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
魚住:「今日は牧田に話があるんだ」
牧田:「…え?」
魚住:「ちょっと見て欲しいんだけど…(笑)」
以前日下と打ち合わせた図面を徐に広げて見せると、牧田は目を見開いた。
牧田:「…コレ…何っすか??」
魚住:「牧田が今までに出してくれた発案を図面にしてみたの。結構イイんだよね(笑)」
牧田:「でも…全部ダメだって言ったじゃないっすか」
魚住:「それはクライアントの希望とは違ったからで、牧田のデザインを否定した訳じゃないから」
牧田はただ図面に見入っていた。