『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
魚住:「この図面、クライアントに出してみようと思うんだ」
牧田:「え、コレをっすか?!」
魚住:「こんなにイイ案を出さないのは勿体ないでしょ(笑)」
牧田は少し困ったようだった。
魚住:「クライアントがどう言うかわからないけど、もう部長にはOKもらってるし 一応出すからね(笑)ホントは今日、その話をしたくて牧田を誘ったんだ」
牧田:「マキさん…」
魚住:「いつも『はい、やり直し!』じゃキツイでしょ?牧田のセンスをちゃんと世に出さなきゃね…」
その時、牧田の顔が近づくと…次の瞬間には唇が重なっていた。雑音が耳を掠め、時間が止まったようで魚住は全く動けなくなった。