『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
魚住:「…」
牧田:「…」
魚住:「…え…」
牧田:「あっ…いや…えっと…」
魚住:「…で、出ようか。もう遅いし…」
牧田:「そぉっすね(笑)」
2人はぎこちない空気で店を出た。凍り付いたような空に小さな星が瞬いている。
牧田:「何か…俺…」
魚住:「大丈夫、少し酔っちゃったね(笑)」
牧田:「…」
魚住:「でも、私がオバサンだからってあんまりからかわないでよ(笑)」
牧田:「俺、からかってません!!」
魚住:「……(笑)」
あまりに牧田が必死だったので、可笑しくて笑いが込み上げて来た。
牧田:「なんか…すみません」
魚住:「別に(笑)」