『 忘れかけてた恋の色 』～ 短編 2部作～

男性：「そうなんですか？」
牧田：「…はい…」

自信が無さそうに牧田が答える。

牧田：「以前 伺いましたお話の内容を形にするつもりだったんですけど…、なんて言うか…優しくて温かいお二人をイメージしたら、内装やインテリアのデザインがＢのようになりまして…。あの、なんて言うか…」

牧田は緊張の余り、しどろもどろになりながら頭を下げる。夫婦は顔を見合わせると優しく笑った。

女性：「ありがとうございます(笑)」

その言葉に牧田は顔を上げた。

男性：「嬉しいです、そんな風に思って頂けるなんて(笑)」
女性：「本当に素敵で嬉しい(笑)」

そう言うと、２人は優しく笑った。牧田も安堵の表情を浮かべている。その光景に魚住はやっと安心する事が出来た。