『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
日下:「何シケたツラしてんだよ?」
魚住:「…別にシケてないから」
牧田:「そうだ、酷いっすよ日下さん!何であの時『自分は結婚してる』って言ってくれなかったんすか?!」
日下:「聞かれてねぇもん(笑)」
魚住:「…2人って話しとかするんだね、知らなかった」
日下:「牧田が一方的に突っかかって来てただけだよ(笑)」
牧田:「そんなんじゃないっすよ…」
日下はタバコの火を消しながら少しだけ笑った。
日下:「なぁ魚住、今夜時間ある?」
魚住:「あるけど」
日下:「じゃ、8時にいつもの所で(笑)」
魚住:「わかった」
そう言って日下は戻って行った。牧田は聞かなかった振りをして外を眺めている。