『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
無理矢理店を出ると、日下は黙ったままで、暫く何も話さなくなった。
駅の前に差し掛かった時、日下は何かを見付け 魚住の腕を掴んだまま、隣の公園へと歩いて、ベンチに腰を下ろした。

魚住:「どうした?気持ち悪いの?」
日下:「…」
魚住:「日下、どうしたの?」
日下:「…俺、お前と結婚すりゃ良かったな…」
魚住:「はぁ?バカ言わないでよ(笑)?」
日下:「前に牧田に言われたんだ、『魚住の事 好きか?』ってさ。そんな事考えた事なかったから、すげーびっくりしたよ(笑)」

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