『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
軽く会釈をして店を出ると、再び風が強く街を吹き抜けている。
でも、何だか心は暖かかった。いつも仕事帰りに立ち寄る事、いつも同じ珈琲を買う事…何より、自分の事を覚えてくれている事が 少し嬉しく思えたからだ。

紗織:『また、明日も頑張るかな』

冷たい夜空に呟くと、ゆっくりと家路についた。


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