『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
涼太:『今日は休みです。…1日中稽古してたから珈琲が飲みたくなって(笑)』
紗織:『稽古?』
涼太:『あ、俺 芝居やってるんです(笑)』
紗織:『お芝居?!役者さん?』
涼太:『売れない劇団員です(笑)』
紗織:『凄い、俳優さんなんだ』
涼太:『まだ俳優なんて…(笑)紗織さんは…いつもこんなに遅いんですか?』
紗織:『…はい。毎日怒られてばかりで(笑)』
涼太:『大変なんだね』
しばらく2人は色々な事を話した。バイトをしながら俳優をしている事、なかなか売れず苦戦している事、珈琲ショップでのバイトが楽しい事…。
涼太の人柄のせいか、2人はすぐに打ち解けた。その夜はそのまま別れたのだった。