『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
紗織:『…やっぱり…帰ろうかな』
言葉に出来ない微かな違和感…。ふと「合コンなんて来るんじゃなかったかな」そんな思いが頭を過ぎった。楽しくない訳ではなかったが、何故だか何となく虚しくなったのだ。三浦みたいに誰とでも笑顔で話せるわけじゃない、自分から飛び込む勇気があるわけじゃない、なにより…自分に自信がない…。こんなんじゃ、さっき感じた違和感を消すことは、きっと出来ないのだろう…。店に戻ると、三浦が声を掛けてきた。
華 :『紗織、どうかした?』
紗織:『ちょっとタバコ(笑)』
男A:『へぇ、紗織ちゃんタバコ吸うんだ』
男B:『ココで吸えばイイのに(笑)』