『 忘れかけてた恋の色 』~ 短編 2部作~
涼太:『…もしかして…分かってない?』
紗織:『負けたくないって…何を?』
涼太:『マジか(笑)』
紗織:『あっ、でも矢嶋さんとは別に何でもないし、いつも嫌味ばっかり言われて…ストレスの…』
涼太:『イイよ(笑)わかったから』
紗織:『 … 』

俯いたままの倉橋を佐久間は優しく抱きしめた。ゴツゴツした長い腕が、フンワリと全てを包み込む。少し震えているのが身体に伝わるのが少し可笑しかった。


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