いい人に恋してます。
いい人と私。
翌日お昼休み、私はいつも通り小銭入れを片手に社食へと急いだ。
「ごめんね、優子!待った?」
「全然。」
日替わり定食を手に、優子の待つテーブルへと行くと、優子も同じく日替わり定食を食べていた。
つくづく優子とは気が合うな。
「昨日は久しぶりの同期会で楽しかったね。
八木君も来れればよかったのに。」
「まあ、平日はきついよね。ダメ元で誘ったけどやっぱりダメだったね。」
そりゃそうか。
さくさくの鯵フライを齧る。いい揚げ具合。
ああ、今日も美味しいな。