いい人に恋してます。

「本当は最近まで、白石のこと妹みたいに思ってたんだ。
でも、あの空き巣にあった夜、震えてるお前を見て守りたいって思った。
兄貴なんかとしてじゃない。
男として。」

「柏木、さん…。」

見上げると、柏木さんの顔が近くにあった。

大きくて温かい手で顔を包まれる。


「クリスマス、ごめんな。
本当はあの夜この話をしようと思ってたんだよ。
今度ご所望のフレンチ連れてってやるから。」


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