いい人に恋してます。
「ああ。佐伯も西川泣かすなよ。」
それを聞くと優子は笑いながら席へと帰っていく。
「優子、ありがとう!」
片手をあげて返事にする優子さん、格好良すぎるよ。
「かしわぎさぁん。」
涙をボロボロ流しながら柏木さんを見ると両手を広げていた。
飛び込めってこと?
こんな人の前で私が出来るわけないって分かってるのに、柏木さんは時々すっごく意地悪だ。
無視して座ると柏木さんの大きな手が頭の上に降ってくる。