いい人に恋してます。

そう決意した午後はなぜか仕事がはかどった。


仕事に精を出しても仕方ないんだけどさ。
まあ、悪いことじゃないけど。いや、むしろいい事だけどさ。


カタカタといつもの1.5倍速で伝票入力をしていたので後ろの気配に全く気が付かなかった。


「白石。」


ガタ。急に聞こえた声にびっくりしすぎて椅子を思いっきり後ろに飛ばして立ち上がってしまった。

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