私達の恋愛事情。
私の親友ーsideレナー
「…朝よ?起きて。」
どれだけ起こしても琉衣が起きない。
ずっと唸っているばかりだ。
「琉衣???」
まさかと思い額に手を当てると、思ったよりも琉衣の額は暑くなっていた。
「……ご、めんレナ…
体調崩しちゃった…。
私、今日学校休むね…?」
布団から少しだけ顔をのぞき込ませ申し訳なさそうにいう琉衣。
だけど、琉衣が体調崩したのは絶対にあいつのせいだ。
私の世界で一番大好きな親友を傷つけた世界で一番嫌いな奴の。
「分かった。伝えとくね?
絶対におとなしくしてるのよっ!?」
元気に振る舞って少し遅めに学校に向かった。
校門につくと、懲りずに女の子に囲まれて笑っている梨央が。
…………嫌だった。
私の親友がこの光景を見る度に泣きそうになる姿を見るのが。
琉衣にとって梨央は初恋の人であり初の彼氏でもある。