私達の恋愛事情。
当然あの顔であの性格なのだからもてるのではあるのだけれども。
彼女自身、好きな人とつきあいたいという考えの持ち主だったからなのか。
彼氏が出来ることはなかった。
琉衣とは幼稚園からのつきあいで。
だからこそ幸せそうに笑う親友をみるのはとてもうれしかった。
なのに、あいつは琉衣を傷つけたんだ。
絶対に許さない。
許したくなんかないから。
「………ねぇ。」
たくさんの女の子を掻き分けて梨央の前にたつ。
「なーに?」
私の前でまで猫かぶりなのか。この男は。
「……あんた、何で昨日屋上に行かなかった?」
「……………………は?」
私が聞くと何ともマヌケな声をだす梨央。
「…何の事だよ?」
…この男はなにも知らないのか。
琉衣の手紙を、見ようともしなかった…??