私達の恋愛事情。



当然あの顔であの性格なのだからもてるのではあるのだけれども。



彼女自身、好きな人とつきあいたいという考えの持ち主だったからなのか。




彼氏が出来ることはなかった。




琉衣とは幼稚園からのつきあいで。


だからこそ幸せそうに笑う親友をみるのはとてもうれしかった。




なのに、あいつは琉衣を傷つけたんだ。




絶対に許さない。



許したくなんかないから。





「………ねぇ。」




たくさんの女の子を掻き分けて梨央の前にたつ。





「なーに?」



私の前でまで猫かぶりなのか。この男は。





「……あんた、何で昨日屋上に行かなかった?」




「……………………は?」





私が聞くと何ともマヌケな声をだす梨央。




「…何の事だよ?」





…この男はなにも知らないのか。


琉衣の手紙を、見ようともしなかった…??




< 13 / 36 >

この作品をシェア

pagetop