私達の恋愛事情。
「…あんたのせいで、琉衣高熱で倒れてるのよ?
あんたが、昨日、屋上にいかなかったから。
ずっと琉衣は1人で待ってた。
あんたが来るのをね。
そんな琉衣の想いも踏みにじるなんて、
あんた、
本当に、最低男ね。」
琉衣、ダメだコイツは。
「……おい、」
低い、低い声。
周りの女が驚いたように梨央をみる。
もちろん、私も。
猫の皮を皆の前でとったのだから。
「…なによ。」
「…屋上って、本当に何の話だよ???」
「………え?」
次は私がマヌケな声を出す番だった。
「……本当に、知らないの???
屋上で待っています。
て言う、琉衣からの手紙。
見てないの?」
「…っ、て、がみ……??
見ていない。
第一、……貰ってもいない。」