私達の恋愛事情。
「…琉衣っ………!!!
俺、
……っ、俺は、お前が好きだ。
誰よりも、好きだよ。お前が。」
抱きしめる力を強くしながら梨央はそう言った。
「……う、そだ…。」
驚きのあまり出なくなった声を絞り出してそう言う。
「嘘じゃない。」
「……でも、浮気ばっかでっっ…
私ともつきあってないって、、、
誰ともつきあってないって………!」
私がそう言うと、少し黙った梨央は私を離し、目を見据えながら。
「あれはっ……
お前に嫉妬してほしかった、だけで…。
本当に、俺のバカな考えでお前を傷つけたのは分かってる!!
だけど、それでもどうしても俺はお前が好きだから。
お前が俺のことを嫌いでも俺はお前が好きだ。
だから、絶対に、別れない。
傷つけて。本当に、ごめん。」
力強い真の宿っている梨央の目は、その言葉がウソじゃないことを示していた。
「……でもっ梨央!!!
昨日屋上にっ、来てくれなかった!!!」
私がそう告げると少し目を伏せた梨央は、
「……その、手紙。
俺は受け取っていない。」