私達の恋愛事情。
私の憧れの人。
私の憧れの人ーside南ー
私、荒川南には憧れの人がいる。
名前は佐渡山梨央。
カッコよくて優しくて、運動神経もよくて頭もいい…なんていうまさに、学園の王子様。
私だけじゃない。
彼のことを好きになった女の子は沢山いた。
皆、お互いを認めてライバルとして佐渡山君を好きでいた。
そんな時だった。
私達に衝撃的なニュースが降りてきたのは。
《佐渡山君に、彼女が出来た》
その事を聞いた私は、友達の沙羅と一緒にその彼女。を見に行った。
噂では聞いていたの。
物凄く可愛くて優しいって。
友達も多くいつも笑顔で。
一目見たとき、噂通りだな…そう思った。
その子は友達と笑い合いながら。
女の子でも惚れそうな笑みを浮かべていた。
その子に、佐渡山君が近づいて話しかける。
今まで一回もみたことないくらい。
綺麗な笑顔を浮かべながら。
あの子にはかなう気がしない。
きっと私以外の女の子もそう思ったはずだった。
「…私、新しい人見つけてみるよ!!!」
改めて決意を固めて私は沙羅にそう言った。
「それがいいわよ?あいつよりもいい奴なんて直ぐ見つかるわ。」
沙羅は私の決意に笑いながら賛成してくれた。
この時は本当に新しい人を見つけるつもりだった。