私達の恋愛事情。
佐渡山君達が付き合い始めて3ヶ月ぐらいたったときだった。
その時から、佐渡山君が沢山の女の子と歩いて居るのを見かけるようになった。
それも、腕を組みながら。
それを見かけた彼女、琉衣ちゃんは悲しそうな表情を浮かべたあと、友達とどこかに去っていく。
そんな光景をよく見かけるようになった。
そんな光景を目にして、私にこんな考えが思い浮かんだ。
もしかして、別れたのかもしれない。
実のところ、新しい人を見つけると決めてからも佐渡山君を諦めることは出来なかった。
だから、私も佐渡山君にまとわりついている女の子の中の1人になった。
少しでも近くにいたくて。
「佐渡山の事、諦めたんじゃなかったの?」
沙羅が佐渡山君を見ながらそう言った。
「うん……そのつもりだったんだけど…
どうしても諦めれなかった…。
だからね、沙羅。私がんばるよ!だから応援してね?」
私がそう言うと沙羅は笑いながら、
私は南が決めたなら反対しないわ。と言ってくれた。
「ありがとうっ!!沙羅!!!」
私が佐渡山君に近づく女の子達の1人になってから2ヶ月ほどたったある日。
ラッキーな事に、私は佐渡山君と空き教室で二人きりになっていた。
…だから、思い切って佐渡山君に今まで聞いてみたかった事を聞いてみた。
「ねぇ~、梨央って何であんな女とつきあってんのぉ??」
と。甘ったるいいつもの声で。