私達の恋愛事情。
そんな私に返ってきた言葉は、
「あの女???
俺、誰ともつきあってないけど?」
そんな、私の想像していた通りの求めていた言葉だった。
佐渡山君がその言葉を発した時、教室の外から、琉衣。と言う単語が聞こえた。
………多分、今の話を聞いてたのかな。
私がそう思ったのと、佐渡山君が立ち上がったのはほぼ同士だった。
私が佐渡山君を見ると、何か思い詰めた顔をした佐渡山君は諦めたように座り直して。
無理やり何かを忘れるかのように笑いながら私と会話をし始めた。
そんな事があった日の三日ご。
佐渡山君の彼女(のはず)の琉衣ちゃんが私達のクラスにきて、佐渡山君の前に立った。
そして発した言葉は今日一緒に帰れないかなと言う、何ともいえないほど小さな事だった。
それでも私には彼女が何かを決めているように感じて、佐渡山君の返事に耳を傾けた。
彼女の言葉に返事した佐渡山君の言葉は。
「なんで、俺がお前なんかと帰らないといけないんだよ?
うせろ。ブス。」
だった。
この言葉を聞いた周りの女の子達は勝ち誇ったように彼女を見る。
等の彼女は、悲しそうな笑みを浮かべてごめんと謝りながら教室を後にした。
そんな彼女のあとを何故か追うように私も教室を後にした。
何故この時教室を後にしたのかは私も分からない。
けど、勝手にからだが動いた感覚だった。