私達の恋愛事情。
翌日、琉衣ちゃんは学校を休んだ。
琉衣ちゃんの友達の女の子が、佐渡山君に、昨日のことを話しながら、泣いた。
……私の、せいで、琉衣ちゃんは風邪をひいた?
手紙を見てないという佐渡山君に、琉衣ちゃんの友達は眉をひそめた。
鞄に入っている手紙がバレないように、足の後ろに隠す。
こんな事しても意味ないのに。
琉衣ちゃんの事を聞いた佐渡山君は、焦った顔でどこかへ走って行った。
その姿を見送った私の前に、影が落ちる。
驚いて、顔を上げると、そこにいたのは琉衣ちゃんの友達だった。
『……私は、琉衣を傷つけるヤツは許さないから』
まるで、私が取ったことを知っているかのように言う彼女に、顔は引きつるだけだった。
『……南、どういうこと?』
沙羅が私の顔を見て、首をかしげる。
……紗羅には、言わなきゃ。
そう思って、鞄の中からで紙を取り出した。
『……っ、あんた、これ!』