私達の恋愛事情。
─────────放課後。
レナを先に帰してずっと梨央を待ち続けた。
ずっと。
ずっと。
ずっと。
どれだけたっても。
いくら待っても梨央は現れなかった。
「………別れさえ、直接伝えられなかったんだ…私。」
ぼーっと空を眺めていると、なぜだか涙が流れた。
……………今、何時だろう???
フと思い、携帯の画面に浮かび上がった時間をみて絶句。
「……9時…………………。」
私、いったいどれだけぼーっとしてたんだろう……。
「…帰ろう…。」
いつの間にか体も芯から冷え切っていた。
はぁ…と白い息を吐きながら屋上のドアノブに手をかけた。