天使のメガネ
二人は、目の前に突如現れた美男子に
メガネを着けると現れる美男子に
驚愕したみたいだ。
「み、みなみ……。幽霊とかなのか……」
父親は恐る恐る聞いてきた。
「う、う〜ん……。幽霊とかではなくて、天使だよ」
「え!?ええっ!?」
まともじゃない。
大晦日から新年に変わろうとしている我が家。
そこで繰り広げられるオカルトミステリーの様な光景。
ヤバい家族の
イカれた会話。
そう取られても不思議ではない奇妙な会話が、
リビングで始まったのだ。
母親は、父親にしがみついて、離れようとしない。
ははははっ……。
新年から、天使アルスについて、私は説明しなければならない。