天使のメガネ



試しに自分のメガネを掛けてみる。


見えない。


自分のメガネを外してみる。


見えない。



天使のメガネを掛けてみる。


見える。


彼は、私のベッドで体育座りをしたまま壁を向いていた。



か、可愛いい……。



そのソッポを向いた姿が、
堪らなくカワイイ……。


「君、名前は何て言うの?」


ハッと気付いて、私に向かって振り返る。


し、しまった!!


は、裸じゃないか!!


思わず私は、目を反らす。


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