天使のメガネ
学校へ向かう途中、
親友の澄香(すみか)が、私を追ってきた。
「みなみ!おはよー!」
「あ、澄香おはよう。」
私達は一緒に歩き出す。
「みなみ、クリスマスイブ何してた?」
きたきた…。
「私?家で過ごしてたよ」
私は昨日見た事を隠した。
「澄香は何してたの?」
「え?私?何にもしてないよ〜寂しいクリスマスイブだったな〜」
よく言えたものだ。
散々私の悩みを聞く振りをして、それを楽しみながら、面白がりながら、表面は親友を装っていた。
それが分かっただけでも良かったのかも知れない。
見下されていたんだ。