天使のメガネ
「さあ、恋人同士の契約を交わそうか?僕のお姫様」
天使のメガネを掛けて、私はアルスにベッドに押し倒された。
「そ、そんな…急に……」
「みなみが学校へ行っている間、本当に詰まらなかったんだよ?どうしてくれるの、この気持ち」
アルスは、私の体が動かないように
両腕を握って馬乗りに成って言う。
「か、顔が…近いよ……」
めちゃめちゃ良い匂いがする。
そしてとんでもなく綺麗な顔。
アルスの頬が、私の頬に触れる。
柔らかくて、温かい……。
男の人ってこんなにスベスベなのかと、
妙な所に関心を示してしまった。
「………………」
あれ?
どうしたの?アルス?
「グゥ……」
ね、寝てるんかい!?
「…………………」
マジマジとアルスの寝顔を見てしまった。
本当に綺麗な寝顔だ。
色々な事が一辺に起きて、
私も疲れていたのか、やがて微睡んで
眠ってしまった。