天使のメガネ
目を覚ますと、
すやすやと寝息をたてているアルス。
天使も普通に寝るんだなぁ、
などと考えながら、アルスの髪に触れてみた。
す、スゴい……。
心臓の鼓動がヤバい……。
髪の毛は柔らかい。
栗毛のブロンド。
肌は雪のように白くて、目鼻立ちがハッキリしていた。
まだ、少しだけ幼さが残る顔つきだけど、
肩なんて、凄くガッシリしていて……。
私が生まれ変わったとしても、絶対にこんな男子とは巡り会えない。
それは、間違いないな。
天使のメガネを外すと、全く見えなくなってしまう。
不思議だ。
ここに眠っているのに……。
「ん〜……」
あ、アルスが起きそうだ。
「あ、あれ〜?みなみ……俺、また寝ちゃってたの?」
寝起きの男子が、こんなに可愛いとは……。
反則だ。