天使のメガネ



冬休み2日目。



メガネさえしなければ普通の私の部屋。


何も変わらない。

昨日が今日に変わっただけの単調な日常。


天界の金属で作られ、
限りなく透明なまでに磨かれた水晶のレンズ。

そう言われている、
黒縁のおじさんメガネが天使のメガネ。


このメガネを掛けたときに現れる非日常。



私にしか見えない彼氏、
天使アルス。



昨日から反芻する想いと、半ばバーチャルゴーグルのゲームソフトは、
メガネを掛けた私には実体を現す。


そんな不思議な関係。

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