バンテスト魔法書の保持者
大きさは小さく、人の頭に乗れる位で赤茶色の鱗でおおわれた身体。

・         ・
子ドラゴン、ではなく小ドラゴン。


元々大きなドラゴンではなく、大人になってもたいして大きさは変わらない。


小ドラゴンが使い魔になった場合は、進化して人が乗れる程の大きさになることもある。


「そうだけど、何かあんのかよ?」


「‥‥‥フッ、初級の小ドラゴンか」


‥‥‥‥な、んだと?


鼻で笑い見下し、あざ笑う。


これが天才とうたわれた一国の王子?


「お前!何笑ってんだよ!」


「わからいの?」


イチカ先輩が鋭い目線をライブさんに送る。


その迫力に、一瞬ライブさんが硬直した。


「小ドラゴンは使い道が1つしかない下級。治癒魔法か攻撃魔法、補助魔法のどれか1つしか使うことができないのよ」


「それがどうしたんだ!」


‥‥‥‥使い道、ね。


今、使い道って言ったよね?


「それに、小ドラゴンが進化するのは確率的には35%。あなたのような人に進化させることはできるかしら?」


「っ!やってみないとわからないだろ!?」


そろそろライブさんの怒りはピークにたっしてきている。


頭の小ドラゴンもイチカ先輩に対して威嚇している。


そう、やってみないとわからない。


それを『できない』とイチカ先輩が言うのは進化するには条件があるから。


〔進化する時、同等の魔力があること〕


今解明されているのはこれだけ。


これが絶対条件。


だけど、ドラゴンは中級の魔力は初級と大きく離れている。


そのため、ドラゴンを進化させれる確率は低くなっている。
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