バンテスト魔法書の保持者
私が聞くと、マイルさんはきょとんとした顔をした。


そして、すぐに笑う。


「ああ、ごめん、言ってなかったね。そうだよ。ハンラルト学園の国語の教師だ。ま、話は歩きながらしようか」


サラッと言ったマイル‥‥‥先生。


ハンラルト学園の国語の教師か。


本当にすごい人だな。


「あ、ちなみに入試の国語の問題を作ったのも私だよ。どうだったかい?」


「かなり難しかったです。特に古代文の解読」


「古代文、現代文にする問題、めんどくさかった」


私達がそういうと、マイルさんは驚いた顔をした。


「いや、君達高得点だから、てっきり簡単というとばかり思っていたよ」


あの問題を簡単って‥‥‥‥無理。


「因みに、国語最高得点はリューラ君の95点だよ。平民の君がどこでそんな知識を身につけたのか不思議に思ったよ」


「1位か。さすがだな」


「本、読みあさってるだけ」


最高得点といわれて、少し上機嫌になった。


それから、ハンラルト学園の規則とかを聞いていると、マイルさんは大きな門の前で止まる。


同じ制服を着た人達が沢山。


〔ここの制服は、白のジャケット
 白のカッターシャツに茶色のベスト
 薄茶のフレアスカート(下の茶色のライン)
 男子はこれのズボン
 靴下は白で焦げ茶のローファー
 茶色のネクタイ         〕 


私とリオウも止まる。


「ここがハンラルト学園だよ。ようこそ」


門をくぐるとすぐに、ライン状に文字がかかれている。


‥‥‥‥感知系統の魔法かな?


「このラインには、この学園の在籍証を持ったものしか通れないように仕込んである。例えば生徒証。もし持ってない人が通ると、大きな音を出してその人を拘束する」


そう言って、マイル先生は私とリオウにカードを差し出した。


『生徒証〔リューラ〕』とかかれていて、私の顔写真と学年に学園のマークがかかれている。


顔写真‥‥‥どっから取ってきたんだろう?


「生徒証だ。これはいつでも持っているようにしなさい」
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