バンテスト魔法書の保持者
トップと最下位の授業
学園生活にもそろそろ馴れてきた。
授業にもついていけてる。
けど、問題も多々ある。
「リューラさん、どうかしましたか?」
「(フルフル)」
お昼休み、私はルシータと食事をしていた。
Fクラスは競争心というより、誰かを陥れようという意識がある。
私は、1日のほとんどをルシータと過ごすようになっていた。
前まで一緒にいたランナとルリは、他の友達といることが増えている。
ルシータはなぜか特定の人と一緒にいることはない。
私を覗いては。
ルシータが、レッドスカーライトの団長の娘という事実はほとんどの者が知っている。
だから、ルシータと仲良くしたい人は多い。
なのに、ルシータは飽きることなく私と一緒にいる。
本当、分からない。
「それにしても、午後からの授業はのらないですねぇ。なぜ3時間も使ってSクラスと合同なのでしょう?」
そう、午後は3時間全てSクラスとの合同。
今回は順位ごとにペアを組まされる。
それも男女関係なく。
「リューラさんはレイト様とでしょう?」
「ルシータ、リオウと」
「私、リオウ様は少し苦手なんですよぉ。何を考えているか分からないですし‥‥‥」
「リオウ、元々そういう性格」
「あら、そうなんですか?」
「大丈夫。ルシータ、仲良くできる」
「本当ですかぁ?」
「(コクリ)」
「リューラさんがそう言うなら‥‥‥‥」