バンテスト魔法書の保持者
ガルライーブルは、討伐ランクAの魔鳥。


羽毛が得意属性によって色が変わり、火なら赤
水なら青と異なる。


厄介なのは火で、風と火の魔法が絡んだ火の竜巻が無数に襲ってくる。


鳥の魔獣は、ほとんどが風+得意属性の魔法の2属性をほれぞれ100%引き出せる。


風+風+得意属性のガルライーブルは、討伐ランクSに指定されている。


その理由は、ガルライーブル1体で村は消し飛ぶから。


人よりも大きく、大人2人は乗れるくらいはある。


3体でA+ということは、子のガルライーブルの可能性が高い。


「なんで、私?」


この手紙には、ルシータ1人でもいけると書かれている。


というより、ルシータはSランクの実力を持っている可能性もある。


「私、一度Sランクの試験落ちてるんです」


「?」


「次の試験は受かるように、なるべく多くの経験を積んでおきたい。なので、リューラさんにしました。リューラさんは私よりも強いでしょう?」


確かに、ルシータよりは強い自信はある。


ルシータよりも実戦経験は上だろうし。


でも‥‥‥‥悩む。


「報酬」


「ランムル石+お金ですね~」


ランムル石は希少価値の高い石。


魔法の武器を強化したり進化することができるが、素人には無理。


腕の立つ職人の力が必要になる。


「山分け?」


「リューラさんはどうしたいですか?」


「3分の2」


「そうきましたか‥‥‥」


ルシータには悪いけど、遠慮はできない。


お金はホルランの教会に寄付する。


ランムル石は‥‥‥できればもらう。
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