バンテスト魔法書の保持者
握手を交わす２人。


うん、なんか嬉しい。


「リューラさん、ご機嫌ですねぇ」


「ランナとリオウ、仲良くなった」


リオウが楽しそう。


笑ってこそいないが、その表情はイキイキとしていて楽しそう。


うん、やっぱり嬉しい。


「それにしても‥‥‥‥ランナさん、大丈夫でしょうか？少し心配です」


ルシータからランナに視線が移っている。


まぁランナなら大丈夫‥‥‥‥多分。


「リオウ！」


これまた大きな声でリオウの名を呼ぶ声。


発したのは‥‥‥‥ラメルさん。


ラメルさんは、ランナとリオウの間に入った。


ランナはラメルさんの登場に驚いて、リオウはどこか呆れていた。


空気が読めないって、ああいう人のことを言うんだろうなぁ。


「ねぇ、リューラちゃん」


「(ビクッ)」


突然、後ろから肩を叩かれて驚く。


後ろを振り返ると、ミネアがいた。


「あら、ごめんなさい。びっくりさせちゃったかしら？」


「(コクリ)」


「本当にごめんなさい。ちょっと聞きたいことがあるの」


「？」


「リューラちゃんって‥‥‥‥」


「ミネア！」


ミネアが何かを言いかけた時、またもや大きな声が響いた。


今度はライドさんの声だ。


隣にはハンラルトの王子もいる。


その姿を見た途端、少し身体が力んだ。


落ち着け‥‥‥落ち着け‥‥‥
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